こんにちは。愛知県安城市にある「カウンセリングとソーシャルワークのさんぽ幸せ研究所」の原田亘です。
本日は「西尾市子ども若者総合支援センターコンパス」にて、SST（ソーシャルスキルトレーニング）の勉強会の講師としてお招きいただきました。
今回は、SSTとはどのような技法なのかについて簡単にお話をした後に、実際にグループになってSSTを体験していただくという１時間半のプログラムです。
SSTとは「人と人とのやりとり」や「コミュニケーション」など、社会の中で必要とされる技能を身につけていくための、認知行動療法の理論に基づいた対人援助の技法です。
私自身、実際の支援や職員研修など、多くの場面でSSTを活用していますが、技法そのものがわかりやすく、効果も表れやすいため、長く重宝してきた大切な技法のひとつです。
今回は、リバーマンの「基本訓練モデル」という方法を用いて、利用者様のご家族とスタッフの皆様と一緒に、グループSSTを体験していただきました。
最初は少し緊張されている様子でしたが、アイデアを出し合ったり、ロールプレイに取り組むうちに、次第に笑い声が聞こえるようになり、とても和やかな雰囲気で進んでいきました。
私はグループSSTの大きな魅力は「お互いのよいところや素敵なところを、言葉にして伝え合うことで、グループの中に認め合う雰囲気が生まれること」だと思っています。
その人がすでにできている部分や、その人らしい素敵な部分に光を当てて、周りの人が言葉で伝えてあげること。そして、今よりも少し心地よい生活を手に入れるために、無理なく取り組めそうな課題について、一緒に考えたり、身体を動かしたり、言葉を紡ぎながら練習してみること・・・。
そのような温かな雰囲気と心地よさこそが、SSTという技法のよさだなぁと、改めて感じました。
そして、個人的にとてもうれしかった出来事が・・・。
それは、初めて3年前に西尾市子ども若者総合支援センターへご挨拶に伺った際に、入職したばかりだった若手の相談員さんがいらっしゃったのですが、今回その方が上手にグループをリードしてくださったり、多くの学びにつながるような振り返りをされたりと、大活躍をされていたことです。
あすなろの芽がすくすくと育っていくように、専門職としての経験と力量を一つひとつ積み上げておられるその相談員さんの素敵な姿に、５０歳のオジサンの私も負けていられないな・・・と、大きな励みになりました（笑）
今回ご参加いただいた利用者様のご家族やセンターのスタッフの皆様、そして当日まで温かなやり取りでご調整をしていただいた担当者様に、心より御礼申し上げます。
素敵なご縁に、感謝・感謝です。