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不眠症に対する認知行動療法(CBT-I)

不眠症に対する認知行動療法(CBT-I)とは

不眠症に対する認知行動療法は、眠れない原因となっている生活習慣や考え方を見直し、睡眠のリズムを整えることで、眠れない状態の改善を目指していく心理的なプログラムです。

不眠が続くと「今日も眠れなかったらどうしよう」、「8時間寝ないと身体に悪いのではないか」といった不安や思い込みが強くなり、心と身体が緊張してさらに眠れなくなるという悪循環が生まれてしまいます。

このプログラムでは、このような悪循環を断ち切るために、物事の捉え方(認知)と生活の行動の両方に働きかけながら、自然な眠りを取り戻していくことを目指します。

どのような症状に効果があるのか

不眠症に対する認知行動療法は「布団に入ってもなかなか眠れない」、「夜中に何度も目が覚めてしまう」、「朝早く目が覚めてしまう」といった状態が続いている人に効果が期待できるプログラムです。

こうした不眠が続くと、日中の強い眠気や身体のだるさ、集中力の低下、気分の落ち込みなどが起こり、日常生活にさまざまな影響が出てしまうことがあります。

特に、ストレスや生活リズムの乱れをきっかけに不眠が長引いている人や、眠れないことへの不安や焦りが強くなっている人に適したプログラムとされています。

また、慢性的な不眠だけでなく「眠らなければならない」という強いプレッシャーや、睡眠への過度な心配を感じている場合にも役立つことが知られています。

不眠症に対する認知行動療法の特徴

不眠症に対する認知行動療法の大きな特徴は、睡眠を整えるための方法を学びながら、自分自身で睡眠を改善していく力を身につけていける点にあります。

薬のような即効性はありませんが、生活習慣や考え方を少しずつ整えていくことで、長期的に安定した睡眠を得られるようになることが期待できます。

また、薬に頼らない方法であるため、副作用や依存に関する心配が少ないことも大きなメリットであり、日中の集中力や気分の安定、生活リズムの改善にもつながります。

このプログラムは、睡眠をコントロールする力を取り戻し、自分らしい生活リズムを整えていくための、科学的根拠にもとづいた安全な心理的支援の方法です。

<参考文献>

・日本睡眠学会教育委員会編「不眠症に対する認知行動療法マニュアル」金剛出版、2020.

・岡島義「医師・コメディカルの不眠に対する簡易型認知行動療法実践ガイド」金剛出版、2025.

・下山晴彦編「公認心理師技法ガイド」文光堂、2019.

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投稿日:2026年3月5日 更新日:

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