私は中学校を卒業し、ある定時制の高校に通うことになりました。
この高校は、中学校時代に学校に行けなかったり、色々なトラブルがあった子が多く集まっている高校でした。
ちゃんと通うことができるのか、自分の中でも最初は不安でした。
しかしながら、周囲の友達も学校の先生も、穏やかで気立てのいい人が多く、意外とすんなり馴染むことができたのはラッキーでした。
高校は自由な校風だったこともあり、好きだった写真撮影やボランティアに熱中することができました。
今でもお子さんの支援を行っていて感じることですが、好きなことに熱中するということが、どれだけ生きるためのエネルギーを回復させることか・・・。この時の自分を振り返っても、心からそう思います。
このような環境は、自分自身の心の回復にとって、とても良い方向に働きました。色々なことがありましたが、友達と「青春18きっぷ」を使って、長期の休みに、鉄道の写真を撮りに全国を旅行したのは、高校時代のよい思い出です。
そんな日々を過ごす中で「無理をして、背伸びをしてでも頑張らなくてはいけない」といった凝り固まった気持ちを、少しずつ解放することができるようになってきたのは、自分にとって大きな変化でした。
また「人を支える仕事に就きたい」という「小さな願い」を、少しずつ現実に近づけていくために、高校時代には自分が入院していた小児病棟への訪問や、児童養護施設でのボランティア活動を続けていました。
子どもたちと一緒に遊んだり、共に時間を過ごすといった、ある意味素朴な活動でしたが、相手の気持ちやつらさに寄り添うことの難しさをはじめ、色々なことを子どもたちから学ばせてもらいました。
また、人間関係は「何かをしてあげる」とか「何かをしてもらう」という一方的な関係だけではなく「助けられたり助けたり」という相互的な関係が大事だという実感も、これらのボランティア活動を通して得ることができました。
高校時代にボランティア活動で得たことは、今でも私が対人援助の仕事をしていく上での「大切な土台」となっています。
定時制の高校でしたので、卒業までには4年間かかりましたが「小さな願い」を叶えるために、卒業する年には社会福祉系の大学を何校か受験しました。
しかしながら、受験した大学が全て不合格・・・。失意の中で1年間浪人をすることになりました。
今となれば笑い話ですが、私がその頃に受けた全国模試の英語の偏差値は27(200点満点中4点)で、大学受験など論外というレベル・・・(汗)
不合格で当然だったのですが、「全ての大学に落ちてしまった」という事実は、その時の私にとって、なかなかの手痛い体験でした。
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