「冠れん縮性狭心症」という心臓の疾患を抱えていることが判明した私でしたが、それをきっかけにして、自分の「生き方」や「働き方」について、色々と考えさせられました。
まず、一番強く感じたのは「自分の生命には限りがある」ということでした。
今は元気だけど、明日には何が起こるかわからない・・・当たり前のことなのですが、それを実感として感じるようになりました。
人生の中で「やりのこした」と後悔するようなことを、一つでも減らしていきたい。そんな思いを強く抱くようになったのも、この頃です。
また自分が何を大切にして、今は何をするべきなのかを、常に意識して生活するようになりました。
マネジャーの仕事をしている時は、全ての物事について「生産性」や「効率」という視点で捉えることが多かったのですが、そのような「働き方」からは、一度距離を置いてみた方がいいのかな・・・という思いを持つようにもなりました。
「自分自身の人生と、丁寧に向き合いながら、これからの人生を生きたい」という願いもありますし、それを叶えるためには「仕事」と「家族」と「健康」を大切にする生き方が必要だということに、この出来事を通して気付くことができました。
そのような自分自身への内省を通して、クライアントさんに納得していただける支援を行い、かつ家族との時間を大切にし、身体に無理のない働き方について、全てを叶えるためにはどうしたらよいのかを、今まで以上に真剣に考えるようになりました。
特に支援に関しては、今まで対人援助者として一生懸命インプットしてきたノウハウや学びを、どのような形でアウトプットしていくのがよいのかということを、さまざまな視点から検討してみました。
その上で、私が出した最初の結論は、まずは1時間以上かけて通勤していた職場を離れ、自分が住んでいる地域に近いところで仕事を探すことでした。
それを手始めに、自分が大事にしたいことを実現するために、ひとつ一つ取り組んできた結果が、この「カウンセリングとソーシャルワークのさんぽ幸せ研究所」というお仕事になります。
このように、私も決して順風満帆な人生を送ってきたわけではありませんし、大きな転機となる出来事を経験してきました。
ただ、そのたびに「自分の人間性を認め、心の中に持っている強さを信じてくれる人」に励まされ、支えられたことで、色々とありながらも、今の人生を歩むことができています。
だからこそ、専門職として「支える側」に立つ場合には、プロとしての高度な専門性を保ちつつも、「誰だって支えられたり、支えたりしながら生きている」という「当事者性」を、常に忘れないようにしたいと思っています。
「私の履歴書」シリーズは、これでおしまいです。最後までお目通しいただき、本当にありがとうございました。
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