こんにちは。愛知県安城市にある「カウンセリングとソーシャルワークのさんぽ幸せ研究所」の原田亘です。
本日は、愛知県大府市にある「社会福祉法人大府福祉会」の管理職・リーダー研修の講師としてお招きいただきました。
テーマは「ケースメソッドで学ぶ事業展開と意思決定」です。
マネジャーやリーダーとして業務を行う上で「唯一、ひとつの正解がある」ということはまれで、実際の現場ではその時々の組織や環境の状態を的確に把握した上で「意思決定」を行うことが求められます。
その際の実務で最も必要な「総合力」や「実践力」、そして「意思決定力」を高めていくための教育方法として「ケースメソッド」という方法があります。
ケースメソッドとは、現実に起きた出来事やトラブルが書かれた「ケース(事例)」を教材として、クラス全員での討議(ディスカッション)を通じて学ぶ方法で、国内外の多くの大学院教育で採用されています。
私が実務家教員として携わっている日本福祉大学の大学院でも、ケースメソッド教育が採用されていて、色々なご縁があって10年以上ケースメソッド教育に関わらせていただいています。
今回の研修では、ある社会福祉法人の事業展開をテーマとしたケース教材について、ケースメソッドの方法で研修をさせていただきました。
ケースメソッドによる教育・研修においては、事前にケース教材を丁寧に読み込み、事前課題として出された設題について取り組んできていただく「事前学習」が重視されています。
日常の業務でお忙しい中、その準備だけでも大変なことかと思うのですが、今回、ご参加いただいた方々の事前学習シートを拝見させていただくと・・・。
どの参加者の方も、事前学習シートが真っ黒に見えるくらいギッシリと考察をされていたり、自らパソコンでまとめたりされていて、ひとり一人の学びに対する真摯な姿勢と、研修への熱心な取り組みに、私自身、胸が熱くなりました。
その後のグループ討議、クラス討議においても、それぞれの発言者同士で言葉を上手につないだり、自らの組織での課題に触れられたりと、チームワークの良さがキラリと光る場面がたくさんあって、普段から風通しのよい法人運営をされているのだろうなぁと、ほっこりとした気持ちになりました。
ケースメソッド教育に関しては、参加者の事前準備などのご負担だけではなく、講師側にも座学中心の講義とは違った難しさがあり、かつ綿密な準備も必要だったりします。
しかしながら、ひとり一人の参加者と講師の熱い思いやエネルギーを持ち寄った「学びの共同体」の中でのディスカッションは、座学中心の研修では得られない実践学問としての学びをもたらすことを、あらためて実感させられました。
今回、色々と温かなご配慮をいただいた大府福祉会の林大輔先生、日本福祉大学のケース教材委員会の担当者様、そして研修にご参加いただいた皆様に心より御礼申し上げます。
皆様との素敵なご縁に感謝・感謝です。