こんにちは。愛知県安城市にある「カウンセリングとソーシャルワークのさんぽ幸せ研究所」の原田亘です。
昨日は、日本福祉大学にゲスト講師としてお招きいただき、1年生の「総合演習」の授業を担当させていただきました。
今回、お声掛けをいただいたのは、私の大学院時代の恩師である篠田道子先生です。
篠田先生とはコロナ禍になってから、直接お会いすることができずにいたのですが、3年ぶりにお会いすることができたのが、とてもうれしくて・・・。
久しぶりの再開を喜び合いつつ、いつものようにワークショップのスタートです。
テーマは「ストレングスと価値観について考えてみよう」
私にとってはお馴染みのテーマですが、今回は入学して半年しか経たない1年生が対象ということで、グループ内できちんと話をしたり、考えることができるかな・・・と思いながら見ていましたが、そんな心配はどこ吹く風(笑)
どの生徒さんも、自分のことを情感たっぷりに語ったり、他の人の話に深く耳を傾けたりして、豊かな交流を楽しむことができていました。
あまりにクラスの交流がいい感じなので、篠田先生にクラス運営の秘訣を聞いてみると「自由闊達な雰囲気を大切にして、どんな意見でも言えるように配慮をしている」とのこと。
これって「言うは易く行うは難し」で、それを難なく実践できるのは篠田先生のご経験とお人柄だなぁと、しみじみ感じます。
そう、篠田先生は研究の実績も素晴らしいですし、歯に衣着せぬ直截な指導もされますが、それ以上に気遣いと気配りにあふれていて・・・。
私は社会人になって10年以上経ってから、夜間に開講している大学院に、働きながら進学したのですが、仕事と勉学の両立が大変で、続けるのが難しい局面が何度かありました。
また、最後の最後まで研究テーマが決まらなかったり、インタビュー調査の人選に手間取ったりと、悩みや困りごとも多くて、修士課程の2年間はただただ立ちつくすことばかり。
そんな時に、いつも陰になり日向になり、必要な時に手を差し伸べたり、見守ってくださっていたのは篠田先生でした。
そして、振り返ってみれば、私が大学や専門学校で生徒さんにしてあげたいと思っていることや、心がけていることって、自分が篠田先生からしてもらったことなんだなぁと、今回の講義をさせていただく中で、あらためて気づかされました。
講義の終了後、そんな余韻に浸っていたら、篠田先生が「そういえば、○○ちゃんって、いくつになったの?」と、何年も話題にも出していない、うちの子の名前をきちんと覚えていて、さらりと気に掛けてくださるあたり・・・本当に篠田先生にはかなわないなぁと思いつつ、その懐かしい温かな心遣いに、胸が熱くなった次第です。
会いたい人に直接会うことができるという、当たり前の幸せをかみしめつつ・・・これからも、恩師の背中を追い続けて、頑張っていこうと思います。
素敵なご縁に感謝・感謝です。