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支援の見立てと方向性

不登校のお子さんへの支援

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 こんにちは。愛知県安城市の「カウンセリングとソーシャルワークのさんぽ幸せ研究所」の原田亘です。

 お子さんが学校に行けなくなった、もしくは最近学校に行き渋って休みがちになってきたなど、お子さんの不登校に関するご相談があります。

 親御さんとしては、とても心配なことであり、将来どうなってしまうのかと不安になることかと思います。

 ちなみに、私自身も中学生の時に学校に行けなかった時期(「私の履歴書」参照)がありますが、学校のことを気にしたり、将来に不安を感じたりしながら、悶々として過ごしていたことを、今でも思い出したりします。

 文部科学省では、いわゆる「不登校」について、以下のように定義をしています。

 「何らかの 心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、 登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間 30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を 除いたもの」

 この定義もそうですが、お子さんの「不登校」について考えるときに、必ず押さえておくべきポイントがあると、私は考えています。

 それは「不登校」というのは、あくまで「状況」であって、それぞれのお子さんによって、その原因や背景はさまざまであるということです。

 例えば、いじめや友達関係のつまづきをきっかけに「不登校」になるお子さんもいれば、学校や家庭の環境、発達の課題、精神的な疾患などが「不登校」の原因になっているケースも見られます。

 そのため「不登校」のお子さんへの支援について、唯一の解決策はなく、お子さんが持っている個別の課題(身体、心理、環境など)を把握し、見通しをもって支えていくという視点が必要です。

 「不登校」のお子さんへの支援を行う上で、私は3つのことが大切だと考えています。

1.お子さんが持っている「自己肯定感」

 1つ目は、お子さんが持っている「自己肯定感」を大切に育んでいくことです。

 お子さんは「学校」に行くことができないということに対して、たとえ「行かなくてもいいよ」と言われても、大なり小なりの「不安」や「劣等感」を持っているものだと思います。

 しかしながら、その「不安」や「劣等感」を越えていくことができるのは、ほかならぬお子さん自身であり、親御さんも周囲の大人も、そこを肩代わりしてあげることはできません。

 では、そこを超えていくための「きっかけ」になることは何でしょうか。

 それはお子さんの「好きなこと」「得意なこと」「興味があること」であり、周囲の人々がその興味や気持ちを、どのように支えることができるかだと、私は考えています。

 お子さん自身がやってみて「私はこれが好きなんだな」とか「これだったら僕も続けていきたい」という思いを実感として持てることが大切であり、そのことがお子さんの「自己肯定感」を育むことにつながります。

 また、私自身もそうでしたが、学校に行っていない時期に、じっくりと取り組むことができた「好きなこと」「得意なこと」「興味のあること」が、その後の人生において、大きな支えになるケースは珍しいことではありません。

2.他者や社会との「つながり」

 2つ目は、他者や社会との「つながり」を大切にしていくことです。

 お子さんに限らず、私たち人間は、誰でも必ず「いいところ」や「素敵な面」を持っています。

 しかしながら、そのような「いいところ」や「素敵な面」というのは、自分では気付きにくいものであり、他者に認めてもらったり、フィードバックをしてもらうことで、初めて気づくことができるという特徴があります。

 私たちは成長して、社会性を育んでいくにしたがって、家族からのフィードバックではなく、友達や先生、周囲の大人など、家族ではない人からのフィードバックを求めるようになり、そのような「社会的な関係」の中での言葉が心に届くようになってきます。

 特に自らの「いいところ」を、第三者から認めてもらうことはとても重要であり、「学校」に行くことができなかったとしても、それ以外の場面や場所における、人や社会とのつながりは必要になります。

 その点で、カウンセラーなどの対人援助者との「つながり」からスタートして、お子さんの気持ちや願いに寄り添いながら過ごす中で、物事が動き始める「きっかけ」が見えてくることは少なくありません。

 そして、そのような時間を過ごしていくうちに、お子さんの成長に応じて、自宅以外の場所で安心して過ごせるための「居場所」を一緒に探していく時期がやってくるかと思います。

 その「居場所」は、学校だけではなく、フリースクールや趣味のサークル、不登校の関係者の集まりなどもありますし、もしかしたら、医療や福祉の場であるかもしれません。

 どの「居場所」がお子さんにとって必要なのか、それをお子さん自身に確認をしながら、そっと背中を押してみたり、場合によっては一緒に参加したりして、お子さんの「つながり」を支えていくことが大切だと、私は考えています。

3.行きつ戻りつしながら成長できる環境

 3つ目は、お子さんが行きつ戻りつしながら成長できる環境を大切にすることです。

 人間は失敗したり成功したりというさまざまな体験を経て、はじめて成長をすることができます。

 それは「不登校」のお子さんであっても、何ら変わりはありません。実際に学校に行ってみたり、新しいことにチャレンジしたときに、結果としてうまくできて自信になることもあれば、できなくて自信を失くすこともあると思います。

 そんな行きつ戻りつの状態を、お子さんの「成長」として見守ることができるようになると、お子さんは少しずつ自分自身の生き方を歩めるようになっていきます。

 とはいっても、親御さんとしては、行きつ戻りつしている姿を見ていれば、当然焦ることでしょうし、お子さんのことを思っているからこそ、心配になることも多いのではないかと思います。

 それは、自分のお子さんの将来を、親御さんが一番心配していて、その幸せを願っているからであり、当然のことだと私は考えています。

 しかしながら、そんな心配をしながらも、できる限りで結構ですので、お子さんが行きつ戻りつしている姿を、そっと温かく見守っていただけたらと思いますし、そのお気持ちを共有したかったり、具体的な対応について困った時には、ぜひ気軽に専門家を頼っていただけたらと思います。

 それぞれのお子さんに寄り添い、多くの知見と経験を活かしながら、その失敗や成功を丸ごと受け止めながら、お子さんの成長を支えていけるのは専門家である私たちの強みです。もし、お困りのようであれば、お子さんとの関係性の相談をはじめ、上手にご活用いただけたらと思います。

 私が大切にしていることを3つあげさせていただきましたが、不登校のお子さんへの支援は、短期的に課題を解決していくようなアプローチではなく、お子さんの生活と状況をふまえた上で、寄り添っていくことを基本とした「成長を支えていくアプローチ」の視点が必要です。

 お子さんだけではなく、親御さんやご家族、学校の関係者、そして私を含めた対人援助者自身も、お子さんの不登校という出来事から、色々なことを学ばせていただき、それぞれの豊かな人生のために、一緒に成長していくというスタンスでお子さんを支えていけたらいいですね。

 

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