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私の履歴書

私の履歴書(10)~自らの生き方を見直した出来事~

更新日:

 特別養護老人ホームの立ち上げの仕事を行うようになった頃、仕事で疲れたりした時に、胸が重い感じがしたり、チクチクとすることが続きました。

 何せ、当時は昼も夜も忙しく動いていたので、疲れでもたまっているのかな・・・と、初めのうちは気にしていませんでした。

 ただ、その頻度が多くなってきたこともあって、念のために個人で開業している循環器内科を受診することにしました。

 診てくれた先生は、穏やかで優しそうな男の年配の先生だったのですが、一通り検査をした後に、心電図を見ながら「これはよくないね~」とポツリと言われました。

 先生の話によると、心電図の波形に異常があり、エコーでも心臓の内部に傷が確認でき、心臓発作を起こした可能性があるとのこと。

 今の状態でほぼ診断がつくが、今後の治療のこと等を考えると、一度大きな病院に入院して心臓のカテーテル検査を受けるようにと言われました。

 まさか、そんな大ごとになるとは思っておらず、その日は検査の予約をして帰宅。2週間後に入院をして検査を受けることになりました。

 それまで、身体に関しては大きな病気にかかったこともなく、ましてや心臓が悪いなんて思ってもみなかったため、まさに「青天の霹靂」という感じでした。

 2週間後、大きな病院に入院して検査を受けたのですが、手術室みたいな検査室でカテーテルを入れられる時には、普段は注射を打つ時でも目をつぶってしまうくらい怖がりなこともあり、本当に生きた心地がしませんでした。

 検査の結果、心臓の冠動脈の痙攣が起きて、狭心症の発作が起きるという「冠れん縮性狭心症」という診断で、外科的な手術とかではなく、内服薬を続けることで発作を防ぐという治療を行っていきましょうと言われました。

 この疾患の原因ははっきりしないのですが、タバコやストレスなど要因は色々あるとのことで、先生からはとにかく色々な意味で無理をしないというのが大切なことだとアドバイスをいただきました。

 この検査を受けてから数年が経ちますが、主治医の先生のお力もあり(後から分かったのですが、実は循環器内科の分野では、日本で有数のエキスパートの先生でした)幸いに大きな発作が出ることもなく生活をすることができています。

 また、特に寒い時期は発作が出やすいということで、発作時の内服薬(ニトログリセリン)も、常に身から離さずに生活していますが、今までにもほとんど使ったことはありません。

 今回はたまたま身体に少しの異常を感じて、病気が判明したからよかったのですが、先生によるとそのまま気付かずにいて、突然死をするケースもよくあるということで、そんな話を聞くと、不幸中の幸いだったと思ったりもします。

 この心臓の疾患が判明したことをきっかけにして、私自身の中で素朴な問いが頭の中に浮かぶようになりました。

 それは、今までの生き方や働き方を変えた方がいいのではないか・・・いや、変えなければならないのではないか、ということ。

 社会人になってから、昼も夜もなくがむしゃらに仕事をしたり、学びに取り組んできました。

 自分では後悔はしていませんが、病気になったのは、そんな無理を続けた結果なのかな・・・とも思いましたし、そんな生き方と矯正施設を退職した時に感じた「生きづらさ」は、何となく関連しているようにも感じました。

 「これから先、どんな生き方をしていったらよいのか」という思いは、日を追うごとに自分の心の中で大きく膨らんでいきました。

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